ほしめぐり-夢と考察の泉-

星のカービィに関する考察と妄想をしていきます。捏造的妄想・雑絵注意

ソウルの共通点について考えてみた【カービィ版深夜の真剣考察60分一本勝負】

この記事は、Twitterにて行われた #カービィ版深夜の真剣考察60分一本勝負 のお題のものとなっています。

今回のお題は、「〇〇ソウルの共通点について」。
当然の様に、最新作   星のカービィ ロボボプラネットのネタバレを含みます。
 
「ソウル」という概念は、2005年発売の「タッチ!カービィ」にてラスボスの形態変化として登場し、以後は 真・格闘王への道及び真・勝ち抜きボスバトルのラストや、エクストラモードのラストにて登場していきます。
 
ドロシアソウル(タッチ!カービィ)
そして最新作の、星の夢.Soul OS (星のカービィ ロボボプラネット)
 
昨今のシリーズ(俗に言う熊崎カービィ)における一つの重要なポイント、「ソウル」について、考えていきたいと思います。一時間という制約上、それぞれの解説は省略させて頂きますので、予めご了承ください。
 
まずはこの点。
 

欲望を持った魂

例えばドロシア。目的は「全てを絵画に変える」というものでした。以前「自己顕示欲として自分を見てもらいたかったのでは?」という考察をした事もあります(が、あくまでもこちらは考察)
マルクやマホロアには、ポップスターやウチュウの独占欲がありました。(マホロアに関しては20周年のチャレンジステージを見る限りカービィへの独占欲とも捉えられますが)
セクトニアは無論、美を求め続けていました。
星の夢は「カンパニーの繁栄」というネガイを遂行する為に行動していました(が、ソウルとなってからは「カービィの排除」の為だけに動いている可能性もかんがえられます)
 
以前ドロシアの考察でも語りましたが、それぞれには形がどうあれ、ネガイが存在しています。
そこについて回っているのは、「ソウルが七つの大罪に因んでいる」という俗説。
人によって捉え方は違いますが
ドロシアが嫉妬に、マルクが強欲に、マホロアが憤怒に、セクトニアが色欲に、星の夢が傲慢に 掛かっているという考えがあります。
もしも本当であれば、次のソウルには分かりやすい「怠惰」「暴食」が来るかも知れません。
 

アイテムが関係している可能性

ストーリーにて落としたとはいえ、ドロシアはずっと魔法の絵筆を所持していました。
マルクはノヴァのパーツを、マホロアはクラウンを、
それぞれ取り込み取り込まれてソウルへと至りました。
セクトニアは従者タランザの献上したディメンションミラーがひとつのきっかけとなって死してなお美を求める執念を持ち、
きせきの実を使ってソウルとなりました。
そして星の夢は…それそのものが、ノヴァの様に強力なチカラをもつ「アイテム」と呼ぶべきモノでした。

 というように、ソウルには何らかのアイテムが関わっています。

特に注目すべきは、マスタークラウンとギャラクティック・ノヴァ及び星の夢。これらはハルカンドラのテクノロジーを用いたものであるという示唆が、クラウンはともかくノヴァはマホロアによってされていました。この先、ハルカンドラの遺産が更なる事態を引き起こす可能性はゼロではありません。

ソウルとならない例

強い「ネガイ」と「チカラ」を持っても、ソウル化しない例があります。
 
最もたる例は、我らがカービィ。遂に公式で「無限のチカラを持つ(同じチカラの例え方をされた、マスタークラウンと同等の可能性がある)」とロボボプラネット(ポーズ画面・カービィについて)にて明言された程のチカラの持ち主は、(マホロアと違い)そのチカラを使いこなしています。
もしかしたら、それは飲み込んだものの能力(だけ)を発現させる「コピー能力」のお陰では無いのか、と私は考えています。
 
もう一つの例は、デデデ。
カービィファイターズZラストにて、彼は「カービィを倒す」という目的の為に夢の泉の力を借りました。ハルカンドラでも作られたという夢の泉の力はこの時、悪い方向に働くことはありませんでした。 
 
メタナイトも一つの例と言えるでしょう。宝剣ギャラクシアを抜く時は、ある時は「カービィとの一騎打ち」、またある時は「自身の修行」。そして今回は「ポップスターの防衛」。後者二つはともかく前者はポップスターへの反逆行為でしたが…
 
彼ら3人のポイントは、「使う側」と「使われる側」がはっきりしている点だと考えました。チカラはチカラ・道具は道具として利用するもの、という風に。
つまりソウルは、チカラに自我、或いは体が『飲み込まれる』事で発生するのでは無いでしょうか。
そこに本人の意思は無く、目的だけがその体を動かすものだとすれば。
「憎悪と執念に囚われた魂」「死してなお美を求めるも、全てを失い暴走する骸」「カービィを排除する確率を高めるため全てを消し去るマシン」
それらの目的が、ソウルとなった者達の魂の、最期の在り方だったのでしょうか。
 
 
ロボボプラネットでのソウルは、これまでとは一線を画す「機械の魂」でした。或いはこれは、ハルトマンとの精神融合が鍵なのかも知れませんが、そうなるとその心を消した時点で、星の夢は「ソウル」ですらないモノとなった、とも考えられます。
 
Miiverseでの質問回答で、星の夢のソウル化についての一端が少しでも明らかになることを願いつつ、今回の考察をしめさせて頂きます。
 
参考記事→(スペシャルページ)