ハルトマン社歌を不穏に解釈考察してみた【カービィ版深夜の真剣考察60分一本勝負】
カービィ版深夜の真剣考察60分一本勝負、復活おめでとうございます!!
テスト開催の為、お題はフリー。
と、いう訳で。
作中のハルトマンワークスカンパニー社歌、
『銀河に名だたるハルトマン』がどうしても
不穏にしか聞こえない、という思いの丈を
考察を交えつつ、話していこうかと。
当然ながら、この記事では
星のカービィ ロボボプラネットの
致命的なネタバレを含みます。
真かちラスト未視聴の方等は
注意してくださいね。
今回は自分でも「流石にこじつけてるな」って部分まで削らず載せてますので
気楽に1つの可能性、或いはダブルミーニングとして捉えてくださいませ。
まずは歌詞。とりあえず書いてみました。
赤線が最重要項目、
青線が個人的に気になった項目です。
それでは一番から。
『おお 偉大な ハルトマン 永遠に果てなく栄えよ
おお 偉大な ハルトマン 銀河に名だたる王者よ』
普通にハルトマンを称える内容となっていますね。
気になったのは「銀河に名だたる王者」。
スージーの発言から、この宇宙には他にも会社がある可能性が高いのですが、
「星の夢」の存在により、銀河内での他社を越える「王者」となりうる…
膨張にも聞こえる社歌ですが、あながち間違いは無いのかもしれません。
『星々を 手折り束ねて 全て 捧げてしまえば 皆を 約束の地へと導く 銀河の父よ』
色んな方の話の通り、これは「ノヴァを呼び寄せる手順」を示しているのでしょう。
「手折り束ねる」…手折る(たおる)、というのは花や枝を手で折りとる事を意味するようで、つまり
「星の資源やチカラを摘み取って集め捧げる」
という事になります。
そうなってくるとノヴァを呼ぶ事自体が、星を狩る悪しき行為である可能性も…
それか、星の夢が願いを叶える為のエネルギー充填を指す方が有力でしょうか。どちらにせよ良い行為ではありませんが。
「皆を約束の地へと導く」…これが指すところの意味は、正直よく分かりません。ノヴァの現れる所を意味するならともかく、
約束の地が目標などの概念的な意味を指すならば「銀河の父」はノヴァ、もしくは星の夢という事になってしまいます。
続いて2番。
『おお 輝け ハルトマン 過去に 未来に 現在に おお 讃えよ ハルトマン 讃え 願えば 叶う』
気になったのは「讃えよ ハルトマン」の部分。
ハルトマンを讃えよ…という意味でしょうが、ラスボスの事を考えてしまい
「ハルトマンよ(星の夢を)讃えよ」
という不穏な解釈がついて回っています。
星の夢を讃え、願えば、叶える為の手順を教えてくれるでしょうから。
『宇宙を舞う 青き翼も 夢歌う 桃色の花も
心 その身さえ 捧げよ 我らが父へ』
青き翼はメタナイトとローアの、
ダブルミーニング説を推しています。
セクトニア(ワールドツリー)との接触はクローンの作成という形で確認出来ていますし、銀河をマタにかけているならローアも視認しているかな、と(憶測にすぎませんが)。
花、というのは作品冒頭等においてカービィが良く蝶に絡まれたり止まられたりするからでしょうか。
そして。「心 その身さえ捧げよ」。
ここでの父は、私はハルトマンを指しては無いと考えています。
そもそもメタナイトの身を改造し、心を捧げさせた(洗脳した)のはマザーコンピューター…もとい星の夢なのです。
ですからカンパニーの大半の社員(=ロボ)にとって「我らが父」は、星の夢と言えるでしょう。
そして(問題の)3番。
『おお 崇めよ ハルトマン 主への絶対の忠誠
おお 願えよ ハルトマン 黄金の化身を信じて』
ここも、ハルトマンに対して「崇め、願え」と言っているような気がするのです。
そして「主への絶対の忠誠」はイエスマン(ガードロボ)にとってのハルトマンの存在、
或いはハルトマンにとっての星の夢の存在、となるでしょうか。
黄金の化身は「プレジデンバー」か「ノヴァ」になりますが、そもそも「化身」が神仏が実体化したものという意味がありますので、この場合は「ノヴァ」が適しているでしょう。
しかしハルトマンが星の夢を「ノヴァに勝るとも劣らない」と思って(思い込んで)いれば、ここに「星の夢」も当てはまります。ソウルとなってカラーリングがより本物と近しくなりましたし。
『手に入れし 野望儚く 彼方へと 消え行くは記憶
時を巡る歯車 凝視めて 願うは父よ』
そのまんま過ぎて最早私が考えるまでも無いような。
「カンパニーの発展」というネガイの先にあった筈の「娘に会いたい」という記憶と願いは消え、例え叶っていたとしても、後には虚しさだけが残っていたでしょう。
スージー作詞説をとるならば、時を巡る歯車(順当に考えればノヴァ)に「父」としてのハルトマンを願う…という解釈ができますし、
第三者視点ならば、虚しさを埋める更なる「野望」を求める父…という解釈もできます。
なかなか奥が深いこの曲、
作詞者…熊崎氏による言及が待たれます。