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ほしめぐり-夢と考察の泉-

星のカービィに関する考察と妄想をしていきます。捏造的妄想・雑絵注意

【星のカービィwii4周年記念小説】夢の終わりと、ユメの始まり

小説 マホロア本気考察シリーズ ハルカンドラ・伝説のアイテム

4周年おめでとうございます!

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マホちゃんこれからも宜しくね!

と、いうわけで。
今回のお祝いは小説にしました。
考察はどうしても暗ーい事ばっか書くことになってしまうのと、
とある診断メーカーで書きたいお題がでたので...


これです。
書かなければならない理由がここにある。

あ、考察の方も資料の準備が整いましたので近々、遅くとも年末には・・・
できるといいなぁ。

前書きが長くなってしまいましたが、
それでは本編といきましょう。
どうぞ最後までご覧ください!

あ、シチュとしてはソウル戦後です。








『夢の終わりと、ユメの始マリ』







墜ちていく、落ちていく。



誰もが望まぬ、ハッピーエンドへ。
誰かが望んだ、バッドエンドへ。

**


非力な姿へ元通り、翼を失い崩れてく体(テイ)。
宇宙を握らんとしたその夢は、呑み込まれた自分ごと砕かれて。
叶わないユメと壊せないモノを抱えてきらきら消えていく、
まるで、
哀れなマーメイド。


重たい角持つ頭から、ゆっくり、ふわふわ、沈んでく。
水に浸かった様な冷たさは、身を突き刺して、溶かして。
死人に吸える息など無いのに、無意識に口は酸素を求める。
ーー故郷には無い、澄んだ空気。
ーー澄んだ笑顔の、 。


ぼんやり、白の灯が点った。

沈む自分とすれ違い、灯はぷかぷかと浮かんでいく。

...そのなかに映る笑顔をみなきゃあ、
走馬灯だとは考えなかった。
ーー白い部屋で、青い目と合う。
純粋無垢なソノ瞳が、自身の心を揺らがセテ。

いつの間にか、昇る灯は赤く染まっていた。
ーー初メテ出来たトモダチを、振リ払い叶エタ「目的」。

最後に変わった灯の色は、蒼。
ーー黒い悪魔は、がたがた二ナッタ心に入っテキテ、

ボクは、狂ッテ、踊ッテ。

そして彼はーー

**

やがて灯(アカリ)も見えなくなり、静寂と暗黒がやってきて。
水圧からか心の苦しさか、ぎゅうと押し潰されそうだ。
訪れそうもない終わりを、淡く夢見た瞬間。

とん、と。
軽い衝撃が、背中を通し伝わった。
・・・そこは、夢の終着点。

「終わったノカナ」
体はピクリとも動かないのに、
ペラペラと嘘を並べた口はまだ動いた。
「こんなハズじゃナカッタのにナァ」

人間のユメ見た人魚姫は、王子を殺せなかった。
だから何も残らないで、自分だけが消えてしまった。
思い人を殺してしまえば、助かったのに。
「ソレがコンナニ辛いコトだったナンテ、知らなかっタヨォ」
回らぬ頭で彼を想うと、心臓が熱を帯びた気がした。

ひとりきり、本当のコトが溢れ出す。
そのたびココロがドクリと揺れて、
中の冷たさを追い出していく。
「モット遊びタカッタ...、
モット仲良くシタカッタ、
モット、モット、モットーー、」
水と水が混ざり合い、ゆらりと揺れた。


『じゃあ、また明日遊ぼうね!』
声の主は、澄んだ笑顔の、


カービィ!!!」
心の中のもやもやが、引き留めようと押さえ付ける。
それが自分を苦しめる、悪魔だと実感していた。
それに反抗するように、無我夢中で右手を伸ばす。
その手で水はかき混ぜられ、澄んだ笑顔も溶けていく。
「~~ッ!」
希望に、すがりたかった。
伸ばした左手で掴んだのは、水の泡・・・

否、水色の宝石。

澄んだ笑顔は、確かな彼のカタチになって。
『だから、今日はもう、おやすみなさい』
「...ボクももう寝ルヨ。今度はチャント、いいユメがみれるハズダカラ...。」
悪魔を抱えた水槽に、ヒビが入ったのを感じた。

**


まだ冷たい。けれど明るい。
無機質で白いその空間が、共に旅した方舟の中だと気付くのにはそう時間は掛からなかった。
「ドウシテ・・・?」
慌てて船の航路を確認すると、夢の途中で作り上げた異空間の道
・・・が存在していたであろうルートを正確になぞって往復していた。
全ては、船長である自分を探し出す為に。
「ローア・・・」
自身の所有物だと勝手に主張した、船の名を呼ぶ。
生きている訳でもない。
ただ主人を放って置けなかっただけだろう。

船のログを見ている内、気が付く。
どうにも彼は唐突に発現した異空間の出口から放り出されたようなのだ、が。
ローアが作った穴ではない。
ただ、急に出来たのだ。
「そう都合良ク出来るモノなのカナァ?」
不可解に思い、キーボードを叩こうとして、

からんと、手からこぼれ落ちる。
「・・・ン?」
それは、水色の宝石。
もしくは、哀れな人魚の涙。

ゆっくりと屈んで、今なお輝くそれを手に取る。
「ヤッパリ、キミが・・・!」
笑いが込み上げた。
「ドウシテ、そんなにもキミハ...っ」
宝石も、涙も、両方抱えて崩れ落ちる。
「オヒトヨシ、ナンダヨォ・・・!」
あのとき言わなかったことを、彼はもうためらわなかった。
彼は、もう夢を見てはいないのだから。

**

人間の夢なんて、見なくてよかったんだ。
人魚の自分を受け止めてくれる王子様がいれば、それでハッピーエンドだったのに。

ボクは、そんなトモダチを見つけられた。
遊ぼうって、約束も出来た。
ボクのユメは、始まったばかりだ。


だけど、ひとまずこの話は、ハッピーエンド。





後書きと妄想

マホロアと水と夢で三題噺を書いている気分でした(小並)
最近マホロアから離れてたのですが、この話を楽しく書けて、(ミバスの爆撃も喰らって)再熱しまくりです。マホちゃん可愛いよマホちゃん。
元はお題ったーですが、かなり妄想が進んでしまって本編の延長線上の話を書いてしまいました。

で、自分的には砕けたマスタークラウンから無限のチカラが溢れ出して、夢の泉と同じ役割を果たして、
ポップスターの夢の泉を通じて帰って寝てるカービィとリンクしたらいいと思います。

マホロアと水とから、人魚姫を思い出しました。人間に憧れて魔女と契約し、最終的には呪いを解くために王子様を殺せなくて泡になっちゃうアレです。
皆に認めて貰いたくて無限のチカラを欲し、最終的には支配者になりたかったのにトモダチに負けてソウルになっちゃう・・・
でもカービィはちゃんと君をトモダチとして認めてたし大切な仲間だったんだよってことを夢の泉が伝えてくれた
って言うのが今回の話です~。

悪魔はクラウンのダークマターであり、夢を見ていたウソツキだったころのマホロアの心でもあるようなかんじで、
水色の宝石はクラウンに埋め込まれた宝石。

分かりにくい所もあったかと思いますが、書いてる本人はめちゃ楽しく書かせていただきました。
ここまでの閲覧、どうもありがとうございました!

マホロアの夢が終わって4周年。
でもカービィ達と過ごすユメは、まだまだ続きます。

改めて・・・
これからも宜しくね、マホロア!!